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重いアトピー・痒疹も治る時代に=生物学的製剤等

革新的な新薬の登場!

近年登場したミチーガ注射、デュピクセント注射などのような生物学的製剤は、クリニックで重いアトピーや痒疹を治すことを可能にしています。

免疫抑制剤のような重篤な副作用はほとんどありません。

4週間もしくは2週間おきに注射しますが、アトピーでは必要に応じご自宅で注射をすることができるよう指導しますので、お仕事などでこまめな通院ができなかった方も、治療が軌道に乗れば3か月に一度の通院で継続できます。

当院ではデュピクセント注射、ミチーガ注射をたくさんの方に使用させていただき、大変良い治療効果を得ています。デュピクセントの皮疹に対する効果のイメージとしては約4ヶ月後に7の方がⒷ、4の方がⒸの状態まで改善します。サノフィ(株)からお借りしましたイメージ写真です。

アトピーでは治療開始までに一定の条件があります。

●ミチーガの開始条件 

当院で4週間外用・2週間抗アレルギー薬を内服しても、夜目が覚めてしまうほどかゆいか、日中人前でもかいてしまうほどかゆい方で、皮膚の症状がややある方

●デュピクセントの開始条件

当院で6か月継続的に外用治療を行っているが治りにくく、皮膚の症状がひどい方

*治療履歴のわかる紹介状があれば上記期間を満たさなくても開始できる場合があります。

(*痒疹では条件が異なります)

各種医療費サポート制度。

これらの注射は高価なため、医療費サポートを利用します。会社の健康保険組合独自の付加給付制度などや、それらの制度がない場合、国の高額療養費制度を利用することで医療費を減らすことができます。

一例:

会社の健康保険組合の付加給付制度で上限額が「2万円」の会社の方の場合、

治療が軌道に乗ったら3か月に一度当院で3か月分処方しますので、計算上一月当たりの医療費は6,600円にすることができます。

どのような仕組みかというと、一旦3か月分の薬剤代(3割負担で11万円程度(高額療養費未申請の場合))をお支払いいただき、次の2か月は薬剤の支払いは発生しません。付加給付(例では2万円)との差額はご自身で会社の健康保険組合に申請後、会社から支給されます。このようにして3か月で2万円のご負担のため、計算上一月当たり6,600円となります。

*当院支払い時はクレジットカード(VISA, Masterのみ)もご利用いただけます。

会社の付加給付制度の有無についてはご自身で健康保険組合にお尋ねください

(*痒疹では計算の仕方が異なる場合があります)

*5週間ある月の月初に投与開始すると1か月に投与できる回数が多くカウントできるので、医療費が抑えられる場合があります。希望の方はカレンダーを見ながらご相談ください。

高額療養費制度のしくみ。

参照:


加入者が70歳未満あるいは70歳以上かどうかや、加入者の所得水準によって、毎月の「自己負担上限額」は分けられています。

一例:

年収700万円の方の場合、

計算上一月当たりの医療費26,700円、おおむね治療1年弱後からは計算上一月当たりの医療費14,800円となります=多数回該当(年間3回以上上限額に達した)。

ご自身がどの年収区分かはご自身でご確認ください

高額療養費制度を利用するためには加入している公的医療保険ご自身での申請が必要ですが、マイナ保険証利用の方は申請前でも制度を利用できます。

▶医療費制度へのご質問はメーカー専任スタッフによる相談室も設置されていますのでご利用をおすすめします。

▶サノフィ(株)デュピクセント相談室=医療費制度へのご質問 0120-50-4970(ゴー・ヨクナレ)平日9:00~17:00


例:↓70歳未満の方の場合

適用区分

ひと月の上限額(世帯ごと)

多数回該当

年収約1,160万円~

健保標準報酬月額83万円以上

252,600円*+


(医療費-842,000円)×1%

140,100円

年収約770万円~約1,160万円

健保標準報酬月額53万円~79万円


167,400円*+


(医療費-558,000円)×1%

93,000円

年収約370万円~約770万円

健保標準報酬月額28万円~50万円

80,100円*+


(医療費-267,000円)×1%

44,400円

~年収約370万円

健保標準報酬月額26万円以下

57,600円*

44,000円

住民税非課税者

35,400円*

24,600円

*これらの注射は基本的に長期継続が前提となりますので、たとえば3か月の短期間だけやってみるなどとということは適さないとお考え下さい。少なくとも1年は続けていただくことを推奨いたします。ただし、ご都合でどうしても中止する必要性がある場合は遠慮なくご相談ください。

*内服JAK阻害薬(リンヴォック、オルミエント、サイバインコ)はレントゲン検査などが必要なため基本的に当院では取り扱いしておりません。


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