重症アトピー・痒疹に対する新しい治療=生物学的製剤
- 2025年8月1日
- 読了時間: 4分
更新日:2月25日
革新的な新薬の登場!
近年、ミチーガ、デュピクセント、イブグリースなどの生物学的製剤により、重症アトピーや痒疹の治療選択肢が広がっています。
たとえばデュピクセントでは、臨床試験において一定期間後に多くの患者さんで皮疹の改善が認められています。約4か月後には、7割の方がⒷ、4割の方がⒸの状態まで改善したとの報告があります(サノフィ提供資料に基づくデータの一例です)。
※効果には個人差があります。写真はメーカー提供のイメージです。

アトピーでは治療開始までに一定の条件があります。
●ミチーガの開始条件
当院で4週間外用・2週間抗アレルギー薬を内服しても、夜目が覚めてしまうほどかゆいか、日中人前でもかいてしまうほどかゆい方で、皮膚の症状がややある方
●デュピクセント、イブグリースの開始条件
当院で6か月継続的に外用治療を行っているが治りにくく、皮膚の症状がひどい方
(*痒疹では条件が異なります)
各種医療費サポート制度。
これらの注射は高価なため、医療費サポートを利用します。会社の健康保険組合独自の付加給付制度などや、それらの制度がない場合、国の高額療養費制度を利用することで医療費を減らすことができます。
一例:
会社の健康保険組合の付加給付制度で上限額が「2万円」の会社の方の場合、
治療が軌道に乗ったら3か月に一度当院で3か月分処方しますので、計算上一月当たりの医療費は6,600円にすることができます。
どのような仕組みかというと、一旦3か月分の薬剤代(3割負担で11万円程度(高額療養費未申請の場合))をお支払いいただき、次の2か月は薬剤の支払いは発生しません。付加給付(例では2万円)との差額はご自身で会社の健康保険組合に申請後、会社から支給されます。このようにして3か月で2万円のご負担のため、計算上一月当たり6,600円となります。
*会社の付加給付制度の有無についてはご自身で健康保険組合にお尋ねください。
(*痒疹では計算の仕方が異なる場合があります)
*制度上、月ごとの自己負担計算となるため、投与タイミングによっては自己負担額の計算に影響する場合があります。
高額療養費制度のしくみ。
参照:
加入者が70歳未満あるいは70歳以上かどうかや、加入者の所得水準によって、毎月の「自己負担上限額」は分けられています。
一例:
年収700万円の方の場合、
計算上一月当たりの医療費は26,700円、おおむね治療1年弱後からは計算上一月当たりの医療費は14,800円となります=多数回該当(年間3回以上上限額に達した)。
*マイナンバーカードをお持ちください:高額療養費制度を利用するために、健康保険と紐づけされたマイナンバーカード(マイナ保険証)ご持参があると手続きがスムーズです。
▶医療費制度へのご質問はメーカー専任スタッフによる相談室も設置されていますのでご利用をおすすめします。
▶サノフィ(株)デュピクセント相談室=医療費制度へのご質問 0120-50-4970(ゴー・ヨクナレ)平日および土曜 9:00~21:00
例:↓70歳未満の方の場合(制度を利用した場合の一例です)
適用区分 | ひと月の上限額(世帯ごと) | 多数回該当 |
年収約1,160万円~ 健保標準報酬月額83万円以上 | 252,600円*+ (医療費-842,000円)×1% | 140,100円 |
年収約770万円~約1,160万円 健保標準報酬月額53万円~79万円 | 167,400円*+ (医療費-558,000円)×1% | 93,000円 |
年収約370万円~約770万円 健保標準報酬月額28万円~50万円 | 80,100円*+ (医療費-267,000円)×1% | 44,400円 |
~年収約370万円 健保標準報酬月額26万円以下 | 57,600円* | 44,000円 |
住民税非課税者 | 35,400円* | 24,600円 |
*これらの薬剤は通常、院外処方となり、ご自宅で自己注射していただく治療です(ミチーガ痒疹を除く)。自己注射が怖いなど不安な方には個別にご相談に応じています。
*これらの注射は基本的に長期継続が前提となりますので、たとえば数か月の短期間だけやってみるなどとということは適さないとお考え下さい。少なくとも1年程度は続けて、通常年単位で継続いただくことを推奨いたします。ただし、ご都合でどうしても中止する必要性がある場合は遠慮なくご相談ください。
*内服JAK阻害薬(リンヴォック、オルミエント、サイバインコ)はレントゲン検査などが必要なため基本的に当院では取り扱いしておりません。

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